「個人のインターネットラジオの機材や周辺機器について」という記事を書きたいけど、まとまらないから雑感を書く
新しい機材が導入された。SM7BとCL-1だ。
前者はSM58というレジェンドなマイクを出しているSHURE社のダイナミックマイク。
後者はその音量をぐいっと上げるマイクプリアンプと呼ばれるもの。
SM7Bは日本だとあんまりメジャーじゃないけれど、海外の名のあるPodcasterはCL-1もセットで使っていたりする。
あとヒューマンビートボックスをやる人とか、スクリーム(ヒャアアアアアみたいなやつ)を演る人にも好評らしい。
僕はツイッターで教えてもらって導入した。
とにかく最高のマイクで(値段も非常に最高なのだが)、録った音の厚みが半端じゃない。FMのDJみたいになる。FMのDJはもちろんベースの声もよろしいんだろうけど、しっかりいい機材を使って、低音を拾っていることだろう。
ところで、SM7Bにするまでにはそこそこ逡巡していた。コンデンサーマイクを導入してみたかった。
これはもっと辿るとSM58の音が嫌いという話にまで遡る。
僕は高校生の頃、放送部でアナウンスをしていた。
部室にあったマイクはSM58で、当時から自分のナレーションを録音して聴いてみたりしていたんだけど、なんだか音がこもっていて好きじゃなかった。
中学生の頃にニコ生で使っていたSound Blaster+SONYのちっちゃい感度がいいマイクになれすぎていたというのもあるかもしれない。もうちょっとキンキンさせたかった。
今年の6月、ラジオを始めてからしばらく使っていたのはSONYの定番マイク。
僕は付属のUSB AudioBoxなるものがあんまり好きじゃなかったから使っていなかったので、こいつのポテンシャルは引き出せていなかった気はする。まあ値段相応でしょう。
そこからふと、家にH5というオーディオインターフェースにもなるハンディレコーダーがあることを思い出した。
こいつはXLRケーブル(イヤホンとかに似てるジャックじゃなくて、ぶっといやつ)が刺さるので、入門用のマイクでも買ってみるかと思って適当に安価なマイクを探した。
選ばれたのはSHUREのPGA58。めちゃめちゃ安いしXLRケーブルついてくるし、SHUREだからハチャメチャなマイクでもないだろうということで採用した。
音としては可もなく不可もなく。解像度が低くノイジーで、SM58的なもこもこした音もある(多分ダイナミックマイクは大体そう)けど、最初の一歩としては悪くないと思う。
AudacityでもAdobe Auditionでも、ノイズリダクションしてイコライザーかければ実用に耐えるレベルだ。
あとなんかこの時に、SONYのPCV80UにXLRケーブル刺したらH5でも使えんのかな!?と思って刺してみたらぶっ壊れて、ミニジャックでも使えなくなったから捨てた。合掌。
次にBETA58を導入した。BETA58は本当に良いマイク。
SM58よりちょい高めくらいだけど、SM58よりも軽やかな音がするし、音量が大きい(これがめちゃくちゃ大事だった)。
ただマイキングはめっちゃ難しい。マイキングはマイクの場所をどこにおいてどう使うか的なことだ。マイクには指向性というものがあり、この記事では説明しないのでググってほしい。簡単に言うとマイクの真正面からしゃべらないと、音を拾ってくれない。これは環境音とかのノイズを拾わないというメリットにもなる。
前述の通り高校でアナウンスをしていたおかげで、多少の経験のもと試行錯誤していい感じになったけど、ちょっとでもミスるとヘタるので、こういうのがよくわかんない人はSM58のほうが向いてると思う。
ただBETA58は本当にポテンシャルがすごいので、ちゃんとしたマイキングにいい感じのイコライザーとディエッサー(耳に刺さる音を抜くやつ)をかけると、コンデンサー的な音になった、ような気がする。
あと同時期にYAMAHAのAG06も加わった。
左がAG06で、右がAG03。違いはフェーダーとチャンネル。03のほうが刺せるマイクの数が少ない。どっちでもいいと思う。
未だにオーディオインターフェースはよくわかんないけどH5よりも音良くなった気はする。あとDSPがあるから、ボタン一つでリバーブをかけたれたりするし、コンプレッサー(小さい音を大きくしてくれるやつ。吐息厨とかイケボ配信者は重宝すると思う)がライブストリーミングのラジオに効いた。
その延長で、ボーカルエフェクターが欲しくなって困っている。今だとVT-3かな…。
ちょっと余談なんだけど、昔ニコ生をしていた中学生の時はUA-4FXが欲しくてたまらなかった。恭一郎とか、大手配信者がUA-4FXでリバーブをかけているのが羨ましくてたまらなかった。中学生にUA-4FXとちゃんとしたマイクはハードルが高く、Sound BlasterとSONYのちっちゃいマイクになって、Sound Blasterのエフェクターでリバーブをかけるわけなんだけど、どうもUA-4FXのとはちょっと違う。丁寧さに欠けるというかなんというか、とにかくUA-4FXにはずっと憧れ続けていた。
あの頃の僕に、今お前は恭一郎よりも良いマイク・良い(?)オーディオインターフェースで配信しているよと言ってやりたい。きっと驚くに違いない。まあ8年ちょっとも経ってインターネットで自己発信に再熱すると言う方が衝撃かもしれないが…。
そんでSM7BとCL-1が登場する。
SM7BはBETA58より指向性が広いので、マイキングが気楽だ。でもBETA58のクセは治らないので、割と真正面から喋ってる。
元々ついてるモフモフ(マイクグリル的なやつ)が優秀なので、ポップガードが不要というのも素敵ポイント。食べる勢いでマイクに口を近づけて、近接効果(マイクに口が近づけば近づくほど低音が強調されるという効果)ガンガンに喋っている。でもそのくらいの距離だと、吐息が入って微妙。
裏のスイッチでハイパスフィルター(低音の微妙なノイズとかをカット)、ミドルブースト(声をいい感じにする。詳しくはよく分かっていない)をかけられるけど、今の所あんまり使っていない。
というのも、ラジオ編集でAdobeAuditionを使っているんだけど、AuditionでEQを使ってミドルブーストをかけているので、元々必要なかった。ライブ配信をするにしても、AG06にコンプとイコライザーがついていてミドルブーストしてくれてるから、あんまり動かすことは無い気がする。
周辺機器だと、ブームスタンドはあったらすごく便利。
卓上スタンドだと原稿を置く場所がなくなるし、いちいち机を片付けなければならない。大抵の場合、僕の机は混沌としているので煩わしくて使っていられない。
とりあえずアマゾンで雑にブームスタンド買えばいいと思う。重くなければ適当なので十分。
SM7Bは結構重いので、RODEのPSA-1を導入したい。いつのことになるか分からないが…。
ポップガードは適当なキクタニのを使ってる。メタルのほうがクリアに音を拾うっぽいけど、使ったことがないので分からない。そんなに拘る必要も感じない。
モニターヘッドフォンはK240を使っている。オープンヘッドフォンだから微妙っちゃ微妙だけど、もともとAKGの音が好きで7年近く愛用しているヘッドフォンだ。
まあこれもCD900STを買えばいいわけで、いつか買おうと思う。いつのことになるか分からないが…。
イヤホンはRHAのMA750。かなりフラットな音で、iPhoneのイヤホンっぽい鳴り方をするような気がしている。K240はちょっと力不足を感じてるけど、MA750は全然問題ない気がする。SONYがモニターイヤホンを出しているけど、興味はあるものの優先順位はかなり低い。みんなiPhoneのイヤホンでラジオ聞いているものだと思って、イコライザーとかの編集をしている。
編集はAdobeAudition。最近はAdobe税の元を取るくらいAuditionを使っている気がする。いつかラジオっぽい編集についてもまとめたいけど、好きなラジオの猿真似をしているだけなので体系的にまとめるほどの技量はない。目標はさよなら絶望放送です。
とりあえず雑感で考えていることは全部まとめた。なにかあれば@advancetryに聞いてください。こういう話は大好きなので、可能な限り相談乗ります。
いつか機材を中心に、予算と目標別こんな機材がいいんじゃないかな記事を作りたいと思っています。
雑感を延々と書く記事にお付き合いいただいてありがとうございます。